対話活動改革アクションプラン
2018年4月13日
対話活動改革アクションプラン
<ポイント>
- ●双方向かつ、参加者目線に立った多様な対話活動を手作り、直営を基本に実施
- ●人が集まる場所にNUMOが出向いて説明、学生へのアプローチ、Webの活用等
- ●これらについて、試行錯誤を通じて、改善を続けながら実施
1.これまでのセミナー・意見交換会の改善
【現状と課題】
○これまでのセミナー・意見交換会については、[1]地層処分に関する知識量の差により、初めて話を聞く参加者が議論に加わりにくい、[2]参加者によって関心テーマが異なるため、議論が活性化しない等の指摘あり。
【今後のアクション】
(1)運営方法の改善
- ●全国一律の説明会は止めて、参加者目線で、会場毎に説明会の内容を柔軟に設計し、フェイストゥフェイスによる双方向の対話を行う(NUMO職員と参加者の距離をできる限り縮める)。
- ●少人数テーブルトーク(グループに分かれて質疑応答・意見交換)の実施に際しては、参加者の側に立って柔軟に運営。継続的に試行・改善を図っていく。
- ・初回参加者には、希望に応じて基礎的事項をご説明するテーブルを用意。会の途中でもテーブルを自由に移動できるようにする。参加に際して事前に目を通しておいた方が良い資料などは事前にご案内する。
- ・「政策」や「リスク対策・安全確保」「地域共生のあり方」などテーマ毎にテーブルを設置。参加者が自らの興味・関心に応じて、意見交換したいテーマを選べ、自由にテーブルに立ち寄ることのできるなど多様なスタイルを取り入れる。
- ・議論の活性化のため、参加者間で論点に関する認識の共有を図る工夫をこらす。
(例 模造紙や付箋紙を活用し、参加者の関心を類型化する等)
(2)幅広い議論を共有する工夫
- ●インターネットによるリアルタイム配信等により幅広い情報発信。
- ●ステークホルダーの代表に対して説明会への参加及び意見表明を依頼。
- ●立場の異なる専門家同士によるパネルディスカッションを実施。
2.地層処分への関心をさらに広めるための取組み
【現状と課題】
○これまでのセミナー・意見交換会では、女性や若年層などの参加が少ないことが課題。
アプローチ方法・関心喚起の工夫が必要。
○これまで地層処分に関心を有する方々に対して積極的な情報提供や施設視察を行ってきた。今後はこれらの方々による発信を増やすための支援が必要。
【今後のアクション】
(1)「NUMO」・「地層処分」が目に留まる取組み(「文化祭」型イベントの開催)
- ●多くの方が集まっている場所にNUMOが広報ブースを出展。
(例 会社員向け:ビジネス街、女性向け:トレンド発信地、家族向け:大型ショッピング施設) - ●地層処分事業のバーチャルリアリティーや3D映像、模型展示で気軽に楽しく学習できるブースを設計。
(2)学生(理系だけでなく文系も含めて)へのアプローチ
- ●エネルギー・原子力専攻学生等への出前授業。
(エネルギー・原子力に関心を有する学生の「NUMO」・「地層処分」に対する認知向上を図る) - ●地層処分事業に関連する科学技術分野の学生向け展示・現場見学ツアー。
(地層処分事業にとって重要な土木、建築、地学など原子力以外の分野を専攻する学生にもアプローチ) - ●関係諸学会の大会等において講演会や展示を行うなど学生の関心喚起のためのイベントを実施。
(3)Webコンテンツの充実
- ●NUMOホームページやSNSに職員が登場し、地層処分について解説(顔の見えない組織から、顔が見える「○○さん」へ)。
- ●説明会でいただいたご意見やご懸念はNUMOホームページでわかりやすく解説し、共有。
- ●地層処分に関する知識を問うNUMO検定の実施。
- ●立場の異なる専門家同士によるパネルディスカッションの実施(Webでも配信)。
(4)自ら学びたい方々・団体に対する積極的支援とメンバー間交流の促進
- ●自ら学びたい方々・団体を発掘・支援するとともに、そうした方々・団体同士による交流の機会を拡充。経験や問題意識を共有して、全国各地でネットワークを拡大し、情報発信を期待。
3.中長期的取組み(人材育成に関する研修実施等)
(1)科学コミュニケーター養成講座
- ●技術系職員も含め、顔の見える対話活動の促進に向けて、大学等の科学コミュニケーター養成講座を受講。
(2)合意形成に係る知見の収集
- ●合意形成・コミュニケーション等に関する社会科学領域の専門家による研究成果について継続的にヒアリングを実施し、対話活動の企画に反映していく。
以 上