実施日時 2016年3月17日(木) 14:15~15:20
実施場所 東京都八王子市立加住小中学校 小学部
対象 小学校5年生 2クラス 48名

当日の様子

八王子市立加住小中学校小学部にて5年生の総合的な学習の時間「考えよう、私たちの未来のくらし」の学習が行われました。

本時は全2時間中の2時間目が実施されました。
この授業の目標は

1. 電気を作るために、多くのごみが出ることを知る。
2. 高レベル放射性廃棄物の概要について理解する。
3. 高レベル放射性廃棄物の処分問題は、私たちが責任をもって考えなければならない課題であることに気付く。

以上に3つを目標にし授業が展開されました。

導入ではそれぞれの発電からどんなゴミが出るのかを家で確認してきたことを発表しあっていました。そして展開ではそれらから出る廃棄物、さらには高レベル放射性廃棄物をどう処理していくかなどの討論がなされました。最後に専門家のお話としてNUMOから高レベル放射性廃棄物の処理についてお話とベントナイトの実験が行われました。

 

 

小学校5年生2クラスを対象に行なった。

加住小中学校 小学部 副校長 山久保先生

NUMOからの説明

指導案

考えよう、私たちの未来のくらし

1時間目

目標

  • 未来のくらしをよりよくするために、現在の生活を振り返ることができる。
  • 環境問題について考え、特にエネルギーに関する課題が大きいことを知る。
  • 現在のエネルギーに関する課題について考え、解決しなければならない課題であることを知る。

指導案

  学習内容

学習活動

指導上の留意点

導入

<課題把握>
未来のくらしについて考えさせる。

 

・現在のくらしから、未来のくらしの様子を想像する。
  • 衣食住、エネルギー、安全安心な社会など、様々な観点から考え、自由に発表させる。
  • なるべく具体的に発言させる。

展開

<自力解決>
環境問題について考えさせる。


・日本や世界で起こっている様々な環境問題について考える。

・思いついたことをワークシートに書き込む。

  • 既習事項(社会や理科、家庭科などで学習したこと)を生かして考える。
  • 思考ツールを用いて思いつくままに書き込ませる。(9マスの真ん中に環境問題と書いたワークシートを配布し、その周りに書き込む。)あまり時間を使わない。

<発表検討>
発表し、相互の関連を考えさせる。

 

・ワークシートに書き込んだ環境問題を、何とどのように関連しているか明確にして発表する。
・環境問題に共通する課題を見つける。
・多くの環境問題が、エネルギーに関する課題であることを理解する。
  • 模造紙を用意する。
  • ウェビングを用いて、様々な環境問題を関連付けられるようにする。(各々の環境問題を線で結び、関連付けを図る。)


<評価>様々な環境問題を関連付けながら発言することができたか。

まとめ

<まとめ>
電気を作るために、様々な発電所があり、発電のために出る廃棄物の存在について考えさせる。

 

・未来の生活に欠かせない電気の源である発電所があり、発電するために出る廃棄物について考えてくる。
  • 水力、火力、原子力、地熱、風力、太陽光から出る廃棄物について考えさせる。 (家庭での課題とする)

2時間目

目標

  • 電気を作るために、多くのごみが出ることを知る。
  • 高レベル放射性廃棄物の概要について理解する。
  • 高レベル放射性廃棄物の処分問題は、私たちが責任をもって考えなければならない課題であることに気付く。


指導案

  学習内容

学習活動

授業映像

導入

<課題把握>
前時の学習内容を振り返り、今日の課題を把握する。

 

・それぞれの発電からどんなゴミが出るか確認する。
・発電所から出る廃棄物が環境に与える影響について対策を知る。

展開

<自力解決>
「高レベル放射性廃棄物をどうすれば安全に処分することができるだろうか」 様々な方法を考えさせる。


・安全に処分するための方法を考え、根拠を明確にして書く。

<発表検討>
考えたことを発表する。

 

・自分の考えを述べる。
・友達の考えを聞いて、自分の考えとの相違点を見出す。
・一番いい方法は何か、議論する。
 

まとめ

<まとめ>
専門家から話してもらう

 

・現在考えられている、最適な処分方法について専門家から話を聞き、よさを理解する。

授業で使用した資料