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2022年5月27日号 Vol.162
発行:原子力発電環境整備機構(NUMO)
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・文献調査を実施している北海道2町村における対話活動
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北海道の2町村で文献調査が始まり、住民の皆さまに自由で率直な議論を深めていただくための「対話の場」が昨年4月に開催されてから1年が経ちました。
NUMOは、第三者のファシリテーターを配置し賛否に偏らない形で議論を行う「対話の場」を起点に、地元の方々との勉強会やアンケートの実施、希望される方との関連施設の視察など、皆さまと一緒に多岐に亘る活動を行っています。
ぜひ、その取組みの一端をご覧ください。
▽「対話の場」の開催報告
▽対話の場にて、六ヶ所村役場の方にお話しいただいた内容
NUMOは、全国のできるだけ多くの地域で、最終処分事業に関心を持っていただき、文献調査を受け入れていただけるよう、引き続き対話活動に取り組んでまいります。
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・地層処分事業の理解に向けた「学習支援事業」支援希望団体を募集
NUMOでは、地層処分について全国の皆さまにご理解いただくため、地層処分を学習したいと考えている地域団体などを対象に、地層処分に関する勉強会、講演会への講師派遣や関連施設見学会など、自主的な学習活動を支援する事業を行っています。
2022年度も実施いたします。関心のある方は、ぜひご応募ください。
▽地層処分事業の理解に向けた「学習支援事業」支援希望団体の募集
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・安全な地層処分施設を設計し、実現するための技術
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地層処分施設には、地上施設と地下施設があります。
地上施設は、ガラス固化体を金属製の容器(オーバーパック)に封入する施設や、放射性物質の移動を遅らせる粘土を主成分とする緩衝材を製作する施設などで構成されます。
地下施設は、地表から300m以上深い安定した岩盤に建設する総延長200~300kmにも及ぶ坑道であり、ガラス固化体をオーバーパックに格納し、さらに緩衝材で覆ったうえで岩盤との間に充填します。
安全な地層処分を実現するためには、
【1】処分場閉鎖前の安全性と、
【2】閉鎖後の長期の安全性についての検討が必要です。
【1】では、作業時の被ばく低減を含む作業員の安全性の検討や施設の建設・操業技術の検討などを行っています。
【2】では、放射性物質の移動を確実に遅らせるよう、オーバーパックや緩衝材の設計・技術開発を行っています。例えば、オーバーパックは金属製のため、地下環境に取り込まれた酸素や微生物等と反応して腐食が発生し、最終的にオーバーパック容器の密封性が損なわれ、ガラス固化体と地下水が接触して放射性物質が溶け出すことによりオーバーパックの閉じ込め機能が失われる恐れがあります。このようなことも考慮し、非常に厳しい条件であっても十分な期間、健全性を確保できるようオーバーパックの厚みの設計や製作技術の開発を行っています。
これらの多岐にわたる技術開発には、原子力工学をはじめ、機械工学、土木工学、材料工学など様々な分野の専門知識と技術力が必要です。より安全で、確かな地層処分を実現するため、国内の研究機関や大学、企業はもちろん、海外の地層処分の実施主体とも協力し、技術の開発・実用化に取り組んでいます。一例として、カナダの実施主体(NWMO)とは、鋼製オーバーパックの表面を腐食に強い銅でコーティングする技術の共同研究を行っています。
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▽地下350mで地層処分の研究を行う施設を探検!
想像を超えたスケール。地下350mで研究を行う「幌延深地層研究センター」に新R25のアナウンサーが潜入取材!
原子力発電のごみの処分に関する研究を行っている地下350mの施設を見学し、放射能レベルの高い廃棄物を地下に埋めても大丈夫なのかレポートします。
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