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2022年11月21日号 Vol.168
発行:原子力発電環境整備機構(NUMO)
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NUMOは、オーバーパックの安全性や製作に関する様々な技術開発を行っています。その一環として、2017年度よりカナダの核燃料廃棄物管理機関(以下、NWMO)と共同で、銅でコーティングを施したオーバーパックの製作技術の開発を行っています。今年3月から半年間、NUMO技術部の職員がNWMOにて、オーバーパック(※)の製作プロセスなどについて知見を共有しました。
日本は現在、文献調査の段階ですが、カナダはすでに文献調査の次の概要調査に相当する段階に入っていることから、プロジェクト体制や品質・安全管理など、先行する地層処分事業の知見を得ることができました。あわせて、担当者間の日々の意見交換を通じ、組織間の信頼関係や技術協力関係も一層強化することができました。
NUMOは、今後も国際的な連携を深め、国内外の叡智を結集し、地層処分の実現に向けて取り組んでまいります。
(※)オーバーパックの詳細はこちら
NUMOホームページ、Facebookでもご紹介しています。以下よりご覧ください。
オーバーパックの製作技術に係るNWMO(カナダ)との共同開発について
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・「第4回 私たちの未来のための提言コンテスト」提言募集中!
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NUMOは、次世代層の方々に「高レベル放射性廃棄物の最終処分」の重要性を認識・理解してもらうために、日本国民全体がこの課題に対してどのように取り組んでいくべきか、積極的に考えてもらうきっかけづくりとして、提言コンテストを開催します。将来を担う皆さまからの新しい発想・提言をお待ちしています。
◆テーマ
どうしたら、高レベル放射性廃棄物の課題を多くの人たちが自分ごととして考えるようになるか?あなた(たち)は何をしますか?
◆募集枠
・中学生/高校生/高専3年生までの個人・グループ
・高専4年生以上/大学生/大学院生の個人・グループ
◆応募締切 2023年1月16日(月)(当日消印有効)
※持込みおよびメール送信は17:00まで受付
詳細は以下よりご覧ください。
第4回 私たちの未来のための提言コンテスト 募集要項
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・地層処分事業に必要な技術や知識の統合(セーフティケースの作成)
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安全な地層処分を実現するためには、(1)候補地が地層処分に適した地質環境かどうかの確認、(2)安全を十分に確保した処分場の設計、(3)処分場に埋設した放射性廃棄物が数万年以上にわたって人間の生活環境に影響を及ぼさないかどうかの確認が必要です。こうした確認や設計において、地質環境を調査・評価する技術や処分場の建設・操業を実現する工学技術、処分場の将来の安全性を評価する技術といった幅広い分野の技術や知識が必要となります。
NUMOの役割として、NUMO技術部や国内外のさまざまな研究機関で進められている研究・技術開発によって開発・蓄積された広範な技術や知識を統合し、どのようにして安全な処分場を構築するかを計画することに加え、「なぜ、処分場が安全といえるのか」を科学的な根拠に基づいて社会に説明できるようにすることがあります。その取組みの一つとして、これまでに蓄積された科学的知見や技術を統合して包括的に説明した報告書(※)を公表しています。なお、本報告書は、信頼性を担保するため、国内外の専門家によるレビューも受けています。
(※)包括的技術報告書の詳細はこちら
このような地層処分の安全性を説明する論拠を取りまとめた文書のことを、国際的には「セーフティケース」と呼び、約100年に及ぶ事業期間のなかで、サイト調査や処分場の建設・操業・閉鎖といった事業の節目ごとに、最新の科学的知見を反映したものを作成し、処分場を閉鎖するまでその信頼性を高めていきます。
NUMOは、包括的技術報告書を最初のセーフティケースとして、今後のサイト調査や技術開発などの進捗に応じてセーフティケースの作成を進めてまいります。
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竹山家のお茶の間で団らん
8月公開の幌延編に続き第2弾として、「マイナビニュース」のTwitter配信番組で、文献調査を受け入れていただいている北海道神恵内村を舞台にしたタイアップ番組を配信しています。神恵内村の地元グルメや注目スポットなどをご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
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専門家にお伺いしました!
「放射線、放射性物質、放射能の違い」について解説していただきました。地層処分レポート11月号に掲載しています。ぜひご覧ください。
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