10/26付 北海道新聞朝刊1面『寿都に第四紀火山か 核ごみ最終処分場、大半が不適地の可能性 北海道教育大名誉教授ら調査』、3面『寿都に火山の可能性 地層処分に最大リスク 専門家「NUMOは対応を」』に関する報道について
2024年10月26日
10/26付 北海道新聞朝刊1面『寿都に第四紀火山か 核ごみ最終処分場、大半が不適地の可能性 北海道教育大名誉教授ら調査』、3面『寿都に火山の可能性 地層処分に最大リスク 専門家「NUMOは対応を」』に関する報道について
本日(10月26日)付の北海道新聞において『北海道教育大の岡村聡名誉教授(地質学)らが寿都町にある磯谷溶岩等の火山活動の時期を調べ、火山の中心から半径15キロ圏は最終処分場の不適地となり、今後、この内容が選定調査に反映された場合、同町の大部分が処分場候補地から除外される可能性がある。』の旨が報道されております。これに対して当機構の見解は以下のとおりです。
【当機構の見解】
●岡村氏の調査結果は口頭の発表と承知しており、学術論文など「品質が確保され一般的に入手可能な文献・データ」としての内容の確認に努めます。
●文献調査における避ける場所の基準に照らした評価としては、火道などであったか、火山中心であったか(※)を確認する必要があります。
※火山に関する避ける場所の以下の2つの基準に照らして確認する。
(ア)マグマの貫入等による人工バリアの破壊が生ずるような第四紀(現在から約258 万年前まで)における火山活動に係る火道、岩脈、カルデラ等の履歴が存在する。
(イ)第四紀に活動した火山の活動中心からおおむね15キロメートル以内。
●したがって、今回報道のあった磯谷溶岩については、年代のみならず、火山活動の中心であったか否か等を確認する必要があり、文献調査の段階では避ける場所の基準に該当するかどうかを判断できないため、概要調査以降に詳細を確認することとなります。
●1面に「概要調査でも安全性の確認が難しい事項については影響が及ぶ範囲を含め、候補区域から除外する方針を明記している。」とありますが、正しくは「概要調査においては、安全性の確認が難しい事項は影響が及ぶ範囲を含め、次の精密調査対象範囲から除外する方針を明記している。」です。
●同じく1面の記事最後に「磯谷溶岩が第四紀火山に該当した場合、寿都町の陸域の概要調査候補区域は町西部の一部になるとみられる。」とありますが、概要調査を行わなければ避ける場所の基準に該当するかどうかを判断できないため、正しくは「精密調査地区の候補となりうる区域は町西部の一部になるとみられる。」となります。
以上
お問い合わせ先
原子力発電環境整備機構(NUMO)
広報部 報道グループ
TEL: 03-6371-4002(報道グループ直通)