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「回収可能性」とは、地層処分場において、処分坑道に高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)を埋設した後においても、閉鎖までの間に何らかの理由でその取り出し(回収)が望まれた場合にそれを取り出し、搬出する一連の行為が実現可能であることを言います。
2015年に改定された特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針では、「NUMOは、特定放射性廃棄物が最終処分施設に搬入された後においても、安全な管理が合理的に継続される範囲内で、最終処分施設の閉鎖までの間の廃棄物の搬出の可能性(回収可能性)を確保する」とされています。そのため、NUMOでは、処分場の閉鎖措置計画が認可されるまでは、回収可能性を維持することとしています。
現在、廃棄体を回収する具体的な技術開発を国において実施中です。NUMOでは、回収可能性の維持による処分場の安全性に与える影響等に対する評価技術の整備を進めています。また、国の技術開発成果を踏まえつつ、様々な設計オプションに適用可能な回収技術の概念検討を実施しています。
※なお、高レベル放射性廃棄物と同様に地層処分の対象である地層処分相当低レベル放射性廃棄物に関しても、同様に回収可能性を確保します。<関連リンク>