Vol.10 2024.12

知りたい! 聞きたい! あなたのギモンにお答えします?

Q文献調査とは
何のための調査ですか?

A

文献調査は、地質図や学術論文などから得られるデータを基に、地下に処分場をつくる際に「明らかに適していない場所」を除外し、次の概要調査のエリアを選ぶための調査です。机上の調査であり、現地での調査は行いません。
NUMOは、国が定めた「文献調査段階の評価の考え方」に従って、調査地域の地下の環境を確認していきます。具体的には、地震・活断層、噴火など文献調査で確認する「項目」と、その項目ごとに「避ける場所」の基準に沿って、調査地域を総合的に評価します。そして、その結果を報告書にまとめて皆さまにご報告します。

※本号の特集面で報告書の概要についてご紹介しています。ぜひご覧ください。

文献調査 火山や活断層などの過去の状況について、文献・データを使って調べます 概要調査 地下に実際に穴を掘って(ボーリング調査)、地下の状況について調べます 精密調査 地下に施設を建設して、詳細な調査や試験を行います 処分場の建設 長期的な安全性を確認できた場所で、処分場を建設します 文献調査 火山や活断層などの過去の状況について、文献・データを使って調べます 概要調査 地下に実際に穴を掘って(ボーリング調査)、地下の状況について調べます 精密調査 地下に施設を建設して、詳細な調査や試験を行います 処分場の建設 長期的な安全性を確認できた場所で、処分場を建設します
1 地震・活断層 断層のずれにより、処分場が破壊されるおそれがあるため、避けます。 2 噴火 火山活動のマグマの貫入や噴出により、処分場が破壊されるおそれがあるため、避けます。 3 隆起・侵食 10万年後、処分場が建設された土地が隆起したり、侵食されたりすると、処分場と地表が近づくため、避けます。隆起した分だけ侵食されると考えます。 4 第四紀の未固結堆積物 岩盤の強度が十分でない場合、坑道の崩落や作業環境の悪化など、安全性に悪影響を及ぼすおそれがあるため、避けます。 5 鉱物資源 6 地熱資源 地下に経済的価値の高い鉱物資源がある場所や、地下施設の周辺の地温が高い場合は、将来、掘削のおそれがあり、人間が誤って放射性廃棄物に触れてしまう危険性があるため避けます。 7 技術的観点からの検討 処分場の埋め戻し後の閉じ込め機能の維持、坑道の掘削や埋設時の安全確保の技術的な観点で地下の特性を調べます。 8 経済社会的観点からの検討 処分場建設や現地調査における土地利用の観点で、法規制上、土地利用が「原則許可されない地域」を確認します。 地下に処分場をつくる際に「明らかに適していない場所」を除外し、次の概要調査のエリアを選びます。 文献調査 1 地震・活断層 断層のずれにより、処分場が破壊されるおそれがあるため、避けます。 2 噴火 火山活動のマグマの貫入や噴出により、処分場が破壊されるおそれがあるため、避けます。 3 隆起・侵食 10万年後、処分場が建設された土地が隆起したり、侵食されたりすると、処分場と地表が近づくため、避けます。隆起した分だけ侵食されると考えます。 4 第四紀の未固結堆積物 岩盤の強度が十分でない場合、坑道の崩落や作業環境の悪化など、安全性に悪影響を及ぼすおそれがあるため、避けます。 5 鉱物資源 6 地熱資源 地下に経済的価値の高い鉱物資源がある場所や、地下施設の周辺の地温が高い場合は、将来、掘削のおそれがあり、人間が誤って放射性廃棄物に触れてしまう危険性があるため避けます。 7 技術的観点からの検討 処分場の埋め戻し後の閉じ込め機能の維持、坑道の掘削や埋設時の安全確保の技術的な観点で地下の特性を調べます。 8 経済社会的観点からの検討 処分場建設や現地調査における土地利用の観点で、法規制上、土地利用が「原則許可されない地域」を確認します。 地下に処分場をつくる際に「明らかに適していない場所」を除外し、次の概要調査のエリアを選びます。

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