寿都町文献調査
結果概要マップ
1文献調査の結果
まとめ
- 文献調査対象地区は、寿都町全域とその海岸線から15km以内の大陸棚としました
- 文献・データでの調査の結果、「避ける場所」は確認できませんでした
- これにより、文献調査対象地区全体が「概要調査地区」の候補となります
2どうやって調べるの
国「文献調査段階の
評価の考え方」
収集した文献・データは、国が定めた「評価の考え方」に従って評価します。各項目ごとに「避けるべき場所の基準」が設けられ、その「基準」にあたるかどうか調べます
3評価の手順
4項目ごとの評価結果
①地震・活断層
断層がずれることで、処分場が破壊されるおそれがあるため、避けます
結果
結果
避ける場所は確認
できませんでした
-
aしろ ずみ白炭断層
「白炭断層」は文献に基づき、基準 ア イ に該当することが明らかです。また基準エに該当する可能性が高いです。一方で、文献調査対象地区内の地下300m以深の分布は、十分な文献がなく評価できませんでした
※図はタップで拡大できます。
②噴火
火山活動のマグマの貫入や噴出により、
処分場の隔離機能が失われる可能性があるため、避けます
結果
結果
避ける場所は確認
できませんでした
-
b雷電山
「雷電山」は第四紀に活動したニセコ・雷電火山群の一部であり、多くの文献ではニセコ側をその火山群の活動中心としています。一方で、一部、雷電山周辺を別の火山群とする文献があり、雷電山が活動中心であるかどうかについては、評価が定まりませんでした
-
c「蘭越町尻別岬付近の岩脈」
「磯谷溶岩」「蘭越町尻別岬付近の岩脈」は第四紀火山のマグマが地下から地表近くまで来た跡が確認されていますが、火山の活動中心であるかどうかは、十分な文献がなく評価できませんでした。「磯谷溶岩」は第四紀火山に由来するかどうか、また火山の活動中心であるかどうか、十分な文献がなく評価できませんでした
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d低周波地震の分布
「低周波地震」の原因が、新たな火山を発生させうる地下深部に存在するマグマ(基準ウ)であるかどうか、またはその他の流体であるかどうかは、十分な文献がなく評価できませんでした
※図はタップで拡大できます。
③りゅう き隆起・しん しょく侵食
10万年後、処分場が建設された土地が隆起したり、侵食されると、
処分場と地表が近づくため、避けます。隆起した分だけ侵食されると考えます
結果
結果
避ける場所は確認
できませんでした
※図はタップで拡大できます。
④第四紀のみ未こ固けつ結たい堆せき積ぶつ物
ボーリング調査をするまでもなく強度が不十分で、
明らかに坑道が建設できないような場所は、避けます
結果
結果
避ける場所は確認
できませんでした
-
e尻別川左岸の瀬棚層
「瀬棚層」は、文献に基づき、第四紀の未固結堆積物(十分に固まっていない地層)が確認されています。一方で、地区東端(尻別川左岸)の地下300m以深での分布は、十分な文献がなく評価できませんでした
※図はタップで拡大できます。
⑤鉱物資源 ⑥地熱資源
地下に経済的価値の高い鉱物資源がある場所や、地下に発電に利用できそうな地熱資源がある場合は、将来、掘削の恐れがあり、人間があやまって放射性廃棄物に触れてしまう可能性があるため避けます
結果
結果
避ける場所は確認
できませんでした
-
f寿都鉱山
「寿都鉱山」は、文献に基づき、近年稼働していた他の地域の鉱山と同程度の埋蔵量があると考えられますが、文献がなく、230m以深の記録が確認できませんでした
※図はタップで拡大できます。
⑦技術的観点からの検討
結果
結果
避けるべき基準とは別に、閉じ込め機能や建設可能性の観点から検討を行いましたが、文献では情報が十分でないため地下施設の設置場所として「適切でないため避けるべき場所」や設置場所として「より好ましい場所」を選ぶまでには至りませんでした
-
地下水を流そうとする力については閉じ込め機能の観点から、地温については建設可能性の観点から配慮が必要です。またハイアロクラスタイトの岩盤の特性については、現地調査では入念なデータの取得の必要があります
⑧経済社会的観点からの検討
結果
結果
土地利用に係る法規上、
「原則許可されない地域」は確認できませんでした
確認された区域等
- ●農業地域
- ●森林地域
- ●自然公園地域
- ●景観
- ●文化財
- ●国土防災
5概要調査地区の候補
※図はタップで拡大できます。
行政界は「国土数値情報(行政区域データ)」に基づく