NUMOは2016年から、地震にともなう断層の性質や、地下水の流れなどの変化を把握するための技術を整備することを目的に、米国ローレンスバークレー国立研究所(LBNL)と共同研究を行っています。この度、LBNLのイヴ・グリエルミ博士にNUMOへお越しいただき、本共同研究のこれまでの成果についてご講演いただきました。
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NUMO会議室で講演するイヴ・グリエルミ博士
本共同研究では、これまでに断層の動きや断層周辺の地下水の流れなどを把握するためのモニタリング装置の開発を進め、この装置を米国西海岸に分布するサンアンドレアス断層に設置しました。現在は、ここで取得されるデータを用いた解析技術の整備を行っています。
断層が多く分布するわが国では、地層処分の長期的な安全を確保するうえで断層の性質を詳細に把握することが大変重要です。共同研究に携わる技術部の担当者は「処分場のサイト調査や操業段階などで遭遇する断層は、その活動性を評価することが困難な場合があるため、本共同研究の成果活用が期待できる。今後もLBNLとの共同研究を継続し、この装置の性能確認を行うとともに断層の活動性を評価する技術を整備していきたい」と意気込みます。
NUMOは今後も、国際的な連携を深め、世界の叡智を結集し、より安全な地層処分を実現するため知見を高めてまいります。
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ボーリング孔掘削の作業風景