「高レベル放射性廃棄物の最終処分」は長期間にわたる事業であるため、将来を担う次世代層へのアプローチが重要です。学校の先生方に本事業について知ってもらい、広く授業で「高レベル放射性廃棄物の最終処分」を扱っていただけるように、自発的な研究活動を支援する「教育支援事業」に NUMOは力を入れています。
また、NUMO職員が学校に出向く出前授業では、当事者の言葉で伝えながら、地層処分に関する授業を普及させる基盤づくりに努めています。最近では、教科や科目の枠に捉われず教材を展開する「教科横断型授業」や「キャリア教育」の一環としても取り上げられています。
出前授業の様子は?
小学校から大学の授業を対象に出前授業を実施しています。 授業では、水に触れるとその部分だけが膨らんで固まるベントナイトという粘土(人工バリアのひとつ)を使った実験や、ボードゲーム、ディスカッション等の体験型の授業を取り入れることで、子どもたちの主体的な学びにつながればと考えています。
NUMO職員による早稲田佐賀中学校・高等学校での出前授業(2023年7月20日)
より多くの教育関係者に
知っていただくために…
授業に役立てていただくために、六ケ所原燃PRセンター他(日本原燃株式会社)の見学会を7月26日、27日に開催しました。
放射線測定の様子
PRセンター 見学の様子
広報部 教育支援グループ
志賀 有美
高レベル放射性廃棄物の最終処分について、出前授業を受けた学生から「よく考えられた方法で、安全対策がしっかりされていることを知り、イメージが変わった」「特定の地域だけでなく、私たち全員に関わる課題として考えなければいけないと思った」等の声をいただいています。社会的課題のひとつとして、正しく知ってもらえるよう努めていきたいです。