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〈現場最前線
~技術部職員が取り組みを紹介~〉
未来を紡ぐデータ
マネジメント
次世代に確実に継承する
ために

西尾 光 様

技術部
調査技術グループ

西尾 光

私は入構後約10年、地下深部の安定性を調べるための技術開発を担当しました。 その経験を生かしながら、3年前からは、調査で取得する地下水の水質や岩盤の透水性などのデータの管理やデータベースシステムの運用方法の整備に関する業務を担当しています【図1】。

【図1】

調査で取得したデータを管理するシステムを運用

調査で取得したデータを管理する
システムを運用

100年以上にわたる地層処分事業では、段階的に取得・蓄積される膨大な知識・情報・データを整理して最大限活用するとともに、次世代に確実に継承する必要があります。調査で得られるデータは、地層処分を進める上で必要な知識の基盤となるため、透明性やトレーサビリティを確保した管理が求められます。
この業務の担当になった際、大学の授業で「ラベルの無い標本は、ただのモノで学術的な価値は無い」と学んだことを思い出しました。例えば、化石の標本はラベルに学名、採取地、採取年月日、採集者などを記載し、標本の情報が正確に伝わるように記録・管理します。
地層処分事業においても取得したデータの5W1Hに関する背景情報を記録する必要があり、それをサポートするデータベースシステムが不可欠です。また、システム改良や新規開発を進めていく予定で、海外の実施主体ともデータマネジメントについて意見交換を行っています【図2】。
今後も、次世代が安心してデータを利用できるよう、地層処分の安全を基盤から支えてまいります。

【図2】

継続的にSKB(スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社)と意見交換を実施し、SKBの知見やノウハウを吸収 継続的にSKB(スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社)と意見交換を実施し、SKBの知見やノウハウを吸収

継続的にSKB(スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社)と意見交換を実施し、SKBの知見やノウハウを吸収

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Vol.3

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