A
日本でも地層処分を実現することは可能です。
地下深部は地震の影響を受けにくいことが分かっています。地下深くは地震のゆれが小さく、地上に比べ、地下のゆれは3分の1~5分の1になります。また、地震時に廃棄体は周囲の岩盤と一体となってゆれるため、地震のゆれによって埋設した廃棄体が破壊される可能性も極めて小さいです。
約200万年前から現在までに活動した火山は特定の地域に偏っており、詳細な調査で火山の影響を回避します。活断層の活動は過去数十万年にわたり同じ場所で繰り返し起こっているため、調査により隠れた活断層やその影響範囲などを確認し、そうした場所は回避します。
日本で地層処分を進めるための技術的な基盤は、長年の研究により整備されてきています。1999年に国の研究機関が取りまとめた技術報告書の中では、日本においても地層処分に好ましい地質環境が長期的に確保できる場所が広く存在しており、その後、2014年に開催された国の審議会においても、地層処分に好ましい特性を持つ地質環境を日本国内でも確保できる見通しがあることが、改めて確認されています。
NUMOは、今後も蓄積される科学的な知見や技術開発成果を踏まえて、地層処分の安全性のさらなる向上に向けた取り組みを続けていきます。
地下深くは地震のゆれが小さく、
影響を受けにくい場所です。