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2024年を迎えて ~年頭のご挨拶~

あけましておめでとうございます。年頭にあたりご挨拶申し上げます。
昨年は、寿都町・神恵内村での文献調査報告書の取りまとめを「文献調査段階の評価の考え方」に沿って進めました。両自治体の皆さまには文献調査の受け入れをはじめ、私どもの取り組みに多大なご協力を賜りました。大変ありがたく、心より感謝申し上げます。
また、4月に国の「特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針」が改定され、高レベル放射性廃棄物等の最終処分の実現に向けて、国・NUMO・電力会社の合同チームが全国の地方公共団体等を訪問して地域が直面している課題をお聞きするとともに、文献調査に始まる最終処分事業の重要性や安全性、その進め方、そしてこの事業への協力の意義などについて説明する活動を強化すること等が示されました。
これを受けて私どもは、地域社会の皆さまにNUMOの事業について説明し、この事業と共生するための課題を丁寧にお聞きする、相互理解活動を強化することとし、全国各地で広報活動や次世代層を含む様々な方々との対話活動に取り組んできました。
そうした中で、長崎県対馬市議会においてはこの最終処分事業に関する請願が審議され、この事業の受け入れの意義や課題が地域社会の視点から活発に議論されました。私どもとしては大変ありがたく、対馬市の皆さまには、敬意を表するとともに感謝申し上げる次第です。
本年は、この経験を糧としつつ、我が国社会の持続的発展に貢献するこの最終処分事業の着実な実現に向けて、皆さまの声に謙虚に耳を傾け、未来を見据えて今大事なこと、正しいことを行うことを心がけ、以下3点の取り組みを中心に、事業の進展に向けて努力してまいります。

❶新たな地域での早期の文献調査開始

寿都町及び神恵内村に続く新たな地域での文献調査開始を目指し、基本方針で示された施策を推進し、地域の将来を考える中で、選択肢の一つとして最終処分事業を考える機会として文献調査を受け入れていただけるよう努めてまいります。

❷文献調査報告書の取りまとめとその内容の説明

寿都町及び神恵内村での文献調査報告書を取りまとめ、両町村にお住まいの方をはじめ、皆さまに文献調査で分かったことを丁寧に説明してまいります。

❸技術力の向上

安全な地層処分を実現するために必要な技術の信頼性を更に向上させるため、国内外の関係機関との共同研究などを通じて技術開発を多面的かつ計画的に進めてまいります。

近藤駿介の写真

原子力発電環境整備機構 理事長

近藤 駿介

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