一般社団法人日本原子力学会(東京都港区、会長:日本原子力研究開発機構 大井川 宏之)より、地層処分における重要な用語の解説やコミュニケーション上の配慮事項等を取りまとめた成果物「語彙基盤(地層処分の言葉)」が公表されました。

同成果物は、地層処分に特有の概念や用語、セーフティケース(安全性を説明するための論拠)のわかりにくさを解消するため、2021年9月に当機構から日本原子力学会に検討を依頼し、同学会にて「地層処分のセーフティケースに係る様々なステークホルダーを対象とした理解促進に関する方法の検討」特別専門委員会(主査:京都大学大学院 佐々木 隆之教授)を設置して作成いただいたものです。作成は、特別専門委員会において単独で行われ、当機構は同委員会の求めに応じて国際動向等の地層処分に関する知見を提供しております。

「語彙基盤」では、地層処分に関連する様々なステークホルダーとの相互理解の鍵となる用語として「閉じ込めと隔離」、「地質環境」、「セーフティケース」、「安全評価」の4つの用語を取り上げ、その言葉の意味する内容を背景情報まで含めて解説しています。さらに、様々なステークホルダーとの安全コミュニケーションにおいて特に留意すべき事項についても附属資料(「語彙基盤(地層処分の言葉)を用いた安全コミュニケーションの提案」)として取りまとめられました。

当機構としては、今後、様々なステークホルダーとのコミュニケーションにおいて活用してまいりますので、皆さまもぜひ「語彙基盤」を様々な場面でご活用ください。

「語彙基盤(地層処分の言葉)」の作成にあたっての検討内容はこちらからご覧いただけます。
語彙基盤(地層処分の言葉)(PDF形式:4.4MB)PDF
語彙基盤(地層処分の言葉)を用いた安全コミュニケーションの提案(PDF形式:1.5MB)PDF