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断層活動による処分場の破壊や地下水の流動への影響等によって閉じ込め機能が損失されることがないよう、繰り返し大規模な地層のズレを発生させる断層活動は避ける必要があります。
断層のうち過去数十万年にわたり繰り返し活動しているものは活断層と呼ばれます。このように断層活動が同じ場所で繰り返されているのは、断層は、一度形成されると周りの岩盤より強度が弱くなり、既存の断層に沿って破壊が発生する傾向があるためです。処分地選定調査においては、地表から確認できる断層だけでなく、堆積物などに覆われた断層(伏在断層)を含めて詳細な調査を行い、断層活動の影響範囲を把握します。既存の断層の分布とその影響範囲の把握に基づいて将来の断層活動の可能性やその影響を検討することで、断層活動により繰り返し生じる大きな地層のズレの影響は回避できると考えています。
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