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異常出水の可能性を低減させるために、十分な調査を行い、水を通しやすい比較的規模の大きな破砕帯*1)を避けるように処分場の設計を行います。
処分場は、地上から掘り下げて建設するため、一般のトンネルのように坑道*2)の入口に向かって自然流下させるという排水方法がとれません。そこで、余裕を持った排水設備の準備や、湧水量を減少させるなどの対策を必要により実施します。
排水設備については、十分な能力を持った排水ポンプを2系統以上設置することや、また湧水対策については、調査により湧水量が多いと想定される箇所に対し、一般のトンネル建設でも採用されているグラウチング*3)等の対策を施すことを考えています。*1) 破砕帯;断層運動にともなって砕かれた岩石が断層面に沿って帯状に連続分布する岩石破砕部。
*2) 坑道;機械や材料などの搬出入、労働者の往復、または通気などのためにつくられた地下道 。水平坑道、斜坑、竪坑などがある。
*3) グラウチング;坑道の中からセメント系材料などを岩盤中にポンプで圧力をかけ注入し、岩盤の隙間を塞ぐ工法。湧水量を低下させる方法として一般の土木工事でもよく採用されている工法。<関連リンク>