Qガラス固化体の処分方法を
横置き・PEM※方式にすると、
どんなメリットがあるのですか?
A
ガラス固化体は、オーバーパック(金属容器)と緩衝材(ベントナイト)で覆い(人工バリア)、地下の岩盤に埋設します。その際の方法として、竪置き・ブロック方式と横置き・PEM方式の2種類を検討しています。この度、「横置き・PEM方式」を改良して、最新の科学技術の知見を用いた処分技術を開発しました。
具体的には、安全性の確認を進めながら、オーバーパック、緩衝材および鋼製のPEM容器について合理化の可能性や性能向上について検討を行いました。この新しい人工バリアを「横置き・PEM方式」に適用することにより、人工バリアに期待する安全機能を確保したうえで、従来の方式と比較して重量を1/3に軽減することができます。さらに、廃棄物の搬送や地下の坑道内に設置するための装置類を小型化でき、地下処分場の操業時の安全性を維持しながら、柔軟性のある設計を検討することも可能となります。
NUMOは処分技術の高度化を進め、より安全な地層処分を実現するために、今後も実証試験や検証プロセスを重ねていきます。
※PEM:Prefabricated Engineered Barrier System Module

