地質環境の調査技術の向上に向けて
ボーリング孔を利用した地質環境調査実証試験
私は、将来の概要調査、精密調査における地質環境の調査に向けた技術開発に携わっています。
直近の業務の一つに、電力中央研究所との共同研究で行っているボーリング孔を利用した実証試験があります。この業務では、定期的に現地に駐在し、ボーリング掘削やボーリング孔を利用した岩盤の透水性や物性に関するデータを取得するため各種試験に立ち会ったり、試験の実施内容などについて関係者間で議論を重ねたりしています。
現地で用いられる機器類や試験状況を実際に見たり、ボーリング掘削で取得されたコアやデータを観察して地下の様子を予測したりすることは、実践的で大変貴重な経験です。また、より高い品質のデータを取得する取り組みや安全管理の徹底など、事業者として今後の現場監理を実践していく重要事項について多くの気づき・学びを得ることができています。
安全な地層処分の実現には地質環境を詳細に把握することが不可欠であり、NUMOではこのような共同研究を通じて技術力の向上を図っています。私自身も、今回の経験を生かして、将来的な実際の調査にも貢献してまいります。

