2024年度(論文発表、学会発表、技術報告書公表等を掲載)※〇は第一執筆者
NEW サブナノポアをもつ変質ゲル中での水分子の分子動力学計算 (2024年9月)
地下水によるガラス固化体の溶解挙動に影響を及ぼすガラス表面変質層の影響プロセスを把握するため、分子動力学計算を用いて変質層の構造と変質層中を拡散移行する水分子の挙動評価を行った。
日本セラミックス協会ガラス部会放射性廃棄物分科会主催 第6回放射性廃棄物固化体討論会 2024年9月27日 千葉大学西千葉キャンパス
NEW アルミノボロケイ酸塩ガラス溶解時に形成されるゲル層の原子構造解明:実験とシミュレーションによる研究 (2024年9月)
地下水によるガラス固化体の溶解挙動に影響を及ぼすガラス表面変質層の影響プロセスを把握するため、分子動力学計算を用いて変質層の構造評価を行った。
日本セラミックス協会ガラス部会放射性廃棄物分科会主催 第6回放射性廃棄物固化体討論会 2024年9月27日 千葉大学西千葉キャンパス
NEW 模擬高レベルガラス固化体P0798の溶解速度評価:弱酸性溶液条件での溶存Si濃度依存性 (2024年9月)
地下水のpHや化学組成によるガラス固化体の溶解挙動への影響を把握するため、ガラス溶解試験の実施により溶解速度のpH・溶存Si濃度依存性を評価した。
日本セラミックス協会ガラス部会放射性廃棄物分科会主催 第6回放射性廃棄物固化体討論会 2024年9月27日 千葉大学西千葉キャンパス
NEW 亀裂性岩盤を対象とした地下水流動・物質移行モデルの妥当性確認に係る検討 (2) 事例検討結果に基づくモデルの妥当性確認の考え方 (2024年9月)
エスポ岩盤研究所や瑞浪超深地層研究所で取得された原位置データを用いた検討の結果、地下水移行時間を推定することを目的とした地下水流動モデルの妥当性確認においては、ボーリング孔内や坑道内への湧水量が有効な指標のひとつとなり得ることを示した。
日本原子力学会主催 日本原子力学会 2024年秋の大会 2024年9月11日~13日 東北大学川内北キャンパス
NEW 亀裂性岩盤を対象とした地下水流動・物質移行モデルの妥当性確認に係る検討 (1) モデル化の不確実性が地下水の流動特性に及ぼす影響 (2024年9月)
瑞浪超深地層研究所で取得された原位置データを用いて地下水流動モデルの構築及び粒子追跡線解析を実施し、坑道部からの地下水移行時間を推定するにあたっては、坑道に遭遇する割れ目位置のデータの有無や活用方法が重要な不確実性因子となることを示した。
日本原子力学会主催 日本原子力学会 2024年秋の大会 2024年9月11日~13日 東北大学川内北キャンパス
NEW 連成解析による不飽和ベントナイト中の水分移動に対する熱・化学・力学プロセスの影響評価 (2024年9月)
既往の室内ベントナイト浸潤試験を対象としたTH/THC連成解析の結果から評価した不飽和ベントナイト中の水分移動に対する熱・化学プロセスの影響及び、力学プロセスの影響評価のために取り組んでいるTHM連成解析技術整備の現状について報告した。
日本原子力学会主催 日本原子力学会 2024年秋の大会 2024年9月11日~13日 東北大学川内北キャンパス
NEW セメント系材料の状態設定に用いる反応輸送解析モデルの妥当性確認(その2) (2024年9月)
セメント系材料の状態評価を可能とする反応輸送解析モデルの妥当性を確認するため、試料と溶液の境界におけるCa濃度を一定にすることが可能な試験体系を構築し、これを用いて実施した浸漬試験結果と解析結果との比較を行った結果を示した。
日本原子力学会主催 日本原子力学会 2024年秋の大会 2024年9月11日~13日 東北大学川内北キャンパス
NEW 企画セッション「原子力将来シナリオの諸量評価」 (2024年9月)
地層処分の観点から諸量評価に期待する点を報告し、意見交換を行った。
日本原子力学会主催 日本原子力学会 2024年秋の大会 2024年9月11日 東北大学川内北キャンパス
NEW 企画セッション「幌延国際共同プロジェクトの現状と今後の展開」 (2024年9月)
幌延国際共同プロジェクト(Horonobe International Project:HIP)に対する期待を技術実証及び人材育成の観点から報告し、意見交換を行った。
日本原子力学会主催 日本原子力学会 2024年秋の大会 2024年9月11日 東北大学川内北キャンパス
NEW 寿都町、神恵内村文献調査報告書(案)の地層処分技術WGにおける審議への対応 (2024年9月)
寿都町、神恵内村文献調査報告書(案)の地層処分技術WGにおける審議への対応状況を報告した。
日本地質学会主催 日本地質学会第131年学術大会 2024年9月8日~10日 山形大学小白川キャンパス
NEW 地層処分における緩衝材の長期健全性:ナチュラルアナログ研究の取組み (2024年9月)
アナログ事例は地層処分システムにおいて長期的な安全性の傍証を担っている。緩衝材に関するアナログ事例を設計上考慮すべき現象を抽出するために活用されているFEPを用いて構造化した成果と、アナログ研究を基軸とした今後のNUMOの取組について報告した。
日本粘土学会主催 日本粘土学会第67回粘土科学討論会 2024年9月5日 九州工業大学戸畑キャンパス
NEW スウェーデン・キルナ鉱山における黄鉄鉱―ベントナイト相互作用に関するナチュラルアナログ研究 (2024年9月)
炭素鋼オーバーパックと緩衝材の長期相互作用のナチュラルアナログ研究として、スウェーデンのキルナ磁鉄鉱鉱山から採取した黄鉄鉱とベントナイトが接触している試料を分析した結果を報告した。
日本粘土学会主催 日本粘土学会第67回粘土科学討論会 2024年9月5日 九州工業大学戸畑キャンパス
NEW ボーリング孔の閉塞材運搬装置(ダンプベイラー)の開発(その2) - 施工性確認試験 - (2024年9月)
本検討では、地層処分事業における調査ボーリング孔の閉塞に向けて、閉塞材を運搬・設置する装置であるダンプベイラーの施工性確認試験を実施した。その結果、従来は技術的に困難であった乾燥状態でのベントナイトペレットの放出について、12.5kgの充填量までを放出可能なペレット配合や実施方法を確認できたことを報告した。
土木学会主催 土木学会第79回年次学術講演会 2024年9月2日~6日 東北大学川内南キャンパス
NEW ボーリング孔の閉塞材運搬装置(ダンプベイラー)の開発(その1) - 基本設計に関する検討 - (2024年9月)
本検討では、地層処分事業における調査ボーリング孔の閉塞に向けて、閉塞材を運搬・設置する装置であるダンプベイラーの施工性確認試験を実施した。その結果、従来は技術的に困難であった乾燥状態でのベントナイトペレットの放出について、12.5kgの充填量までを放出可能なペレット配合や実施方法を確認できたことを報告した。
土木学会主催 土木学会第79回年次学術講演会 2024年9月2日~6日 東北大学川内南キャンパス
NEW 先新第三紀付加体堆積岩類に関する地質環境特性データの拡充 (2024年8月)
同一の地点から品質の保証された地質環境特性データを取得し、わが国の先新第三紀堆積岩類の地質環境特性データを拡充したことを報告した。
日本原子力学会バックエンド部会主催 日本原子力学会バックエンド部会 夏期セミナー 2024年8月24日 オンライン
NEW Progress on geological disposal program in Japan (2024年8月)
わが国の地層処分事業の現状として、サイト選定プロセスや文献調査の進捗を紹介するとともに、近年の技術開発の取り組みについて報告した。
International Joint Seminar between China and Japan主催 International Joint Seminar between China and Japan 2024年8月24日 同済大学(中国)及びオンライン
NEW 爆発圧着法によって製造した銅クラッド鋼板を対象とした摩擦攪拌接合 (2024年7月)
銅コーティングオーバーパックの蓋接合技術の一つとして、銅の摩擦攪拌接合の技術開発を進めた。2枚の銅クラッド鋼板を突き合わせて、異なる回転速度、接合速度において摩擦攪拌接合試験を行い、欠陥の有無、強度、耐食性を比較した。
大阪大学 接合科学研究所:大阪大学 接合科学共同利用・共同研究拠点 共同研究報告書 2023年度 pp. 128-129
NEW 高液固比条件における200℃加熱によるベントナイトの膨潤変形特性の変化 (2024年7月)
従来の処分場の設計においては、ベントナイトの熱的変質の可能性を考慮して最高温度を100℃未満に制限している。本研究では100℃を超える環境におけるベントナイトと水や海水などの水溶液との相互作用による特性変化を室内試験により調べ、試験期間中に鉱物学的な変化は限定的であったものの、膨潤性が変化する可能性を報告した。
地盤工学会主催 第59回地盤工学研究発表会 2024年7月23日~26日 北海道旭川市
X線CT画像の画像処理による堆積岩の異方性に影響を与える構造的特徴の抽出 (2024年7月)
岩盤の力学試験の研究材料として利用実績が豊富な凝灰岩(大谷石)を用いて、材料の異方性が力学試験の結果に及ぼす影響について基礎的な検討を行った。室内試験によって得られた岩盤材料の力学的特性と、X線CT画像を用いた試料の分析結果を報告した。
地盤工学会主催 第59回地盤工学研究発表会 2024年7月23日~26日 北海道旭川市
高レベル放射性放棄物処分環境でのFe/Cu対のガルバニック腐食挙動 (2024年7月)
銅コーティングオーバーパックにより長期間の閉じ込めを期待できるが、耐食性の評価に伴う不確実性によっては、腐食が想定よりも早く進展する可能性がある。本件では、銅耐食層が欠損した場合に想定する、Fe/Cu間のガルバニック腐食に関する試験データを報告した。
日本材料学会主催 腐食防食部門委員会 第355回例会 2024年7月22日 大阪府教育会館 たかつガーデン
Transferable Approach to Model Multi-component Oxide Glasses Using Machine-learning Potentials (2024年7月)
ガラス固化体の長期溶解挙動評価手法の高度化に向けて、ガラス表面に形成する変質層内部の構造及びガラス溶出成分の移行経路や速さの推定手法を開発している。本発表では、機械学習力場を用いた分子動力学計算による多成分系ガラス構造のモデル化手法を紹介する。
Pacific Institute for the Mathematical Sciences主催 International Workshop on Hyperordered Structures and Quantum Materials 2024年7月7日~10日 University of Saskatchewan(Canada)
地層処分事業の基盤知識と課題 (2024年6月)
放射性廃棄物の処理・処分などのバックエンド事業に関連する広範な分野についての基礎的な知識を取得したい方向けに、地層処分の安全確保の考え方を中心とした事業の概要及び地層処分を実現するための技術の概要を説明する。
日本原子力学会バックエンド部会 日本原子力学会バックエンド部会部会誌 原子力バックエンド研究 Vol.31 No.1 pp.47-53
地層処分の処分場閉鎖後における放射線安全の評価に対するICRP勧告の適用 (2024年6月)
包括的技術報告書における安全評価の枠組み(評価期間やシナリオ区分など)の考え方と安全評価の実施手順、および線量評価結果を報告した。
日本原子力学会バックエンド部会 日本原子力学会バックエンド部会部会誌 原子力バックエンド研究 Vol.31 No.1 pp.28-34
STUDY OF MICROBIAL VIABILITY IN KUNIGEL V1® BENTONITE AND IMPACT ON THE METAL CORROSION (2024年6月)
高レベル放射性廃棄物処分に用いるオーバーパックの腐食に関して、ベントナイト中に存在する微生物による腐食の加速の可能性について検討した。ベントナイト中の微生物は、高温環境、高放射線環境、及びベントナイトの乾燥密度が高い場合に増殖が抑制された。
The Clay Minerals Society 主催 The joint conference of the 61st Clay Minerals Society and the 5th Asian Clay Groups 2024年6月6日 ハワイ大学マノア校(米国)
Repository Designs and Considerations for Pre-Closure Radiation Protection in the NUMO Safety Case (2024年6月)
地下施設における操業期間中の放射線防護について、包括的技術報告書の成果について紹介。操業は原則として遠隔操作によること、放射線管理区域を操業エリアに設定し、建設エリアとの間で独立性を確保することなどを報告。
OECD/NEA主催 EGOS Webiner, Radiation protection in underground facility 2024年6月3日 オンライン
光ファイバセンサを用いた地下水モニタリングの現状について (2024年5月)
主に地層処分事業の観点から分布型光ファイバを利用したモニタリング技術の利用およびそれらの現状について紹介する。
日本地下水学会主催 日本地下水学会 2024年春季講演会 2024年5月25日 日本大学文理学部キャンパス
地下水シミュレーションにおける境界条件設定法の現状と今後の課題 (2024年5月)
境界条件は地下水シミュレーションの結果を左右する重要な項目である。本発表では、地下水シミュレーションにおける境界条件設定の基本的な考え方や既存解析ソフトウェアにおける実装の思想、運用事例等についてレビューするとともに、今後の課題と展望について述べる。
日本地下水学会主催 日本地下水学会 2024年春季講演会 2024年5月25日 日本大学文理学部キャンパス
Present Status of the Literature Survey for Two Municipalities in Hokkaido, Northern Japan (2024年5月)
最終処分法に基づく段階的な調査のうち、文献調査が北海道の寿都町と神恵内村で実施中である。2023年に国が「文献調査の評価の考え方」を公表した基準の内容及びこれに基づいてNUMOが作成した文献調査報告書(案)(国の審議会で審議中)の結果を示した。
OECD/NEA主催 The Seventh International Conference on Geological Repositories (ICGR-7) 2024年5月27日~31日 釜山(韓国)
ガラス固化体の長期溶解挙動評価手法の高度化に関する、室内試験による溶解速度データの取得やガラス表面に形成する変質層内部の構造及びガラス溶出成分の移行経路や速さの推定手法、ガラス溶解挙動に影響する現象を反映した溶解速度の予測モデルの技術開発状況を紹介する。
OECD/NEA主催 The Seventh International Conference on Geological Repositories (ICGR-7) 2024年5月27日~31日 釜山(韓国)
A machine-learning potential to model multi-component oxide glasses (2024年5月)
ガラス固化体の長期溶解挙動評価手法の高度化に向けて、ガラス表面に形成する変質層内部の構造及びガラス溶出成分の移行経路や速さの推定手法を開発している。本発表では、機械学習力場を用いた分子動力学計算による多成分系ガラス構造のモデル化手法を紹介する。
The American Ceramics Society主催 2024 Glass & Optical Materials Division Annual Meeting (GOMD 2024) 2024年5月19日~23日 ネバダ州ラスベガス市(米国)
地下水水質装置の開発についての論文。半導体レーザーを用いてメタンガスの分光測定装置を作製し、同位体レベルで分析した。装置概要および性能評価を実施した結果をまとめた。
American Institute of Physics:Review of Scientific Instruments Volume 95 Issue 4 April 2024
過去のトピックス
当該年度に取り組んだ論文発表、学会発表、技術報告書公表等を掲載しています。
技術開発成果概要
当該年度に取り組んだ技術開発成果の概要を取りまとめたものです。
外部発表リスト アーカイブ
※発表者は発表申込時の所属がNUMOの職員を示しており、現在の所属がNUMOではない場合もあります。