包括的技術報告:わが国における安全な地層処分の実現

-適切なサイトの選定に向けたセーフティケースの構築-

この技術報告書は、NUMOが地層処分の実施主体としてどのようにサイトの調査を進め、安全な処分場の設計・建設・操業・閉鎖を行い、閉鎖後の長期間にわたる安全性を確保しようとしているのかについて、これまでに蓄積された科学的知見や技術を統合して包括的に説明するものです。NUMOはこれを「包括的技術報告書」と称しています。

包括的技術報告書は、要約、概要編、本編、付属書から構成されます。

要 約【NUMO-TR-20-01】:包括的技術報告書の主要な論旨をまとめた文書

概要編【NUMO-TR-20-02】:包括的技術報告書の全体像を簡潔に伝えるために本編の内容を概略的にまとめた文書

本 編【NUMO-TR-20-03】:安全な地層処分を実現するための考え方や科学的・技術的な方法・根拠について体系的に説明した包括的技術報告書の中心となる文書

付属書【NUMO-TR-20-03】:本編に記載している各種の個別技術項目について詳細を説明した文書

※2021年2月24日に公表した報告書の一部について、次のような修正をしています。

① 概要編、本編第7章、第6章および第7章付属書の一部の図表に誤りがあったため、修正しました。この誤りによる報告書の考察や結論への影響はありません。具体的には下記「図表の一部誤りについて(2022年3月9日)」をご覧ください。(2022年3月9日)

図表の一部誤りについて(2022年3月9日)(PDF形式:218KB) PDF

② 誤記について修正しました。(2024年1月12日)

修正対応表(PDF形式:3.4MB) PDF

本編、付属書、および関連する技術報告書・学術論文は、ウェブサイト上でハイパーリンクし、下図に示すように上位レベルから下位レベルに向かって、より個別的で専門性の高い詳細な科学技術的知見にアクセスできるようにいたしました。

包括的技術報告書

包括的技術報告書は、第三者の立場からの評価によって技術的な信頼性を確認するため、2018年11月に「包括的技術報告:わが国における安全な地層処分の実現-適切なサイトの選定に向けたセーフティケースの構築-(レビュー版)」を公開し、一般社団法人 日本原子力学会(以下、原子力学会)に設置された「NUMO包括的技術報告書レビュー特別専門委員会」(主査:杤山 修 原子力安全研究協会技術顧問)によって2018年12月~2019年12月にわたり技術的なレビューを行っていただきました。ここに示す包括的技術報告書は、その結果や様々な機会を通じていただいたコメントなどを受けて改訂を行い、2021年2月に公開したものです(原子力学会レビューコメントへの対応結果のページへ)

さらに、海外の専門家にも技術的なレビューを受けるため、改訂した包括的技術報告書の英語版を作成し、2021年11月~2023年1月にわたり経済協力開発機構/原子力機関(OECD/NEA)によって国際レビューを行っていただきました。このレビュー結果を受けた今後の技術整備やセーフティケース開発に関する機構の対応について、別紙 PDFに整理をしています。

NUMOでは、包括的技術報告書の技術的な内容に関する説明会を開催してきております。過去に開催した説明会に関する情報は、「地層処分技術コミュニケーション」からご覧いただけます。

今後も科学技術の進歩や地層処分を取り巻く状況の変化、技術開発の成果などを適宜反映して更新し、最新の科学的・技術的な知識・情報を広く発信していきます。

※原子力学会によるレビュー報告書(2019年12月公表)は学会のウェブサイトからご覧いただけます。また、本レビューの対象となった包括的技術報告書(レビュー版)は、特設サイトのアーカイブに保存しています。
※OECD/NEAによる国際レビュー報告書(2023年1月公表)とその日本語翻訳版(2023年6月公表)は、OECD/NEAのウェブサイトからご覧いただけます(英語版翻訳版)。