磁石にくっつく石とくっつかない石のちがいは、なにが理由なんだろう?それはでき方とふくまれる成分のちがいによるものなんだ。
磁石にくっつく石は「火成岩(かせいがん)」と呼ばれるマグマが冷え固まってできた岩石のグループで、磁鉄鉱(じてっこう)という磁石の力をもつ鉱物(こうぶつ)をたくさんふくんでいるからなんだ。磁鉄鉱(じてっこう)が多いほど黒っぽく、そして重くなる特徴(とくちょう)があるよ。
火成岩(かせいがん)はさらにマグマが冷え固まる場所によって「火山岩(かざんがん)」と「深成岩(しんせいがん)」に分けられるよ。
「火山岩(かざんがん)」とは、マグマが地表近くで急激(きゅうげき)に冷やされてできた岩石で、玄武岩(げんぶがん)、安山岩(あんざんがん)、流紋岩(りゅうもんがん)があるよ。これらは、ふくまれる鉱物(こうぶつ)の種類や割合(わりあい)によって分けられていて、玄武岩(げんぶがん)が一番黒っぽい色をしていて、他の石より磁鉄鉱(じてっこう)が多いんだ。
一方「深成岩(しんせいがん)」とは、マグマが地下深くでゆっくりと冷やされてできた岩石で、はんれい岩、せん緑岩、花こう岩があるよ。こちらも、ふくまれる鉱物(こうぶつ)の種類や割合(わりあい)によって分けられていて、はんれい岩が一番黒っぽい色をしているよ。
次に、磁石にくっつかない石を見てみよう。
これらは「堆積岩(たいせきがん)」と呼ばれるグループの石で、岩石が風化してできた砂や砂利などが水や風などに運ばれ、水中や陸上などに積もってできる岩石だよ。この積もることを堆積(たいせき)というんだ。
海岸や川の石だけでなく、自然の中にあるいろいろな石で試して、その理由を考えてみても面白いかもね!