海岸には、岩でごつごつした磯(いそ)とよばれる海岸もあるし、砂がつもった砂浜(すなはま)もあるね。さらにさんご礁(しょう)の近くだと、サンゴや貝の死がいなどが積もった白い砂浜もあるよ。白い砂浜のまわりの海は、エメラルドグリーンのきれいな色に見えるんだよ。砂浜のまわりの自然によって、砂浜のせいしつもちがってくるということだね。
多くの砂浜の砂は、山が雨や風でくずれて、大小さまざまな岩が川で流されるうちに、だんだん小さくなって、小石になり、もっと小さくなって砂や泥(どろ)となって海に流れついているんだ。砂鉄がある砂浜はどうやって作られるのだろう?砂鉄の元は、マグマという火山の元が地下の深いところで冷えてできた、花崗岩(かこうがん)とよばれる岩で、その中に鉄がはいっているんだ。その岩が雨や風で崩れて小さくなって、砂浜まで流れついたことが考えられるね。特に鉄を多くふくむ岩がある地域では、昔から山や砂浜で砂鉄を取って、なべや刀が作られてきたんだ。でも砂からどうやって砂鉄だけを取り出したのだろう?ヒントは、砂鉄はほかの砂とくらべると重いということだ。つまり、水の中で砂鉄は沈みやすいわけだ。これも実験してみるといいね。昔は磁石がなかったから、やはり水を使って、砂鉄と砂をわけていたんだ。
地面をほると、ときどき昔の人が使っていた鉄の道具や、鉄の道具を作った場所などが見つかるんだ。それをよく調べると、どこの国から作り方を教えてもらったのか、どこの砂鉄を使ったのか、鉄を使って生活がどう変わったか、などいろいろわかるんだよ。